認知症予防の食べ物には玉ねぎがおすすめ

認知症は一度発症すると、どんどん進行していくもの。

日々の生活習慣の見直しで予防が期待できます。

ヒポテックス監修者である杉本八郎博士も認知症予防に食事の大切さを伝えて下さっています。

今回は認知症予防に良いと言われている食べ物の中で玉ねぎについて御紹介します。

認知症予防に玉ねぎが良い食べ物なのは本当か?

認知症に対する玉ねぎの効果については、農研機構、北海道情報大学、岐阜大学の研究グループが、タマネギに含まれる「ケルセチン」が認知機能の維持に役立つことを報告しています。

ケルセチンフラボノイドの一種で、タマネギに特に多く含まれます。

この研究では、高齢の健康な人に、ケルセチンを多く含むタマネギ粉末を約5か月間食べてもらい、一般的な認知機能検査を行った結果、ケルセチンを多く含むタマネギを食べた人の方が、摂取後に検査の点数が有意により大きく増加することが確認されました。

今後、ケルセチンを関与成分とする、タマネギの機能性表示食品の届出を目指すと報告されています。

玉ねぎに含まれるケルセチンとは?

ケルセチンは、フラボノイドの一種で、抗酸化作用抗炎症作用抗動脈硬化作用脳血管疾患の予防抗腫瘍効果降圧作用強い血管弛緩作用などが報告されています。

特に玉ねぎの皮に多く含まれているので、意外と見落としてしまっているかもしれません。

このケルセチンは、血液をサラサラにしてくれる作用が研究でも明らかになっており、血管を健康に保つ働きも期待できます。

ケルセチンはルチン、ヘスペリジンと共にビタミン様物質(ビタミンP)の一部であり、クェルセチン配糖体はさまざまな薬理作用を示すことが知られています。

特に赤玉ねぎと黄色玉ねぎに多く含まれていることが分かっています。

玉ねぎを使ったおススメレシピは?

ケルセチンを効率よく摂取するには生で食べるのが一番お勧めです。

サラダサンドイッチに加えることができます。

水にさらすことで玉ねぎ独特の辛みを抑えることが可能です。

生の玉ねぎが苦手な場合、スープやシチューに加えてみましょう。

玉ねぎを加熱する場合は、軽く炒める蒸すゆでると玉ねぎ独特の辛みが抑えられて食べやすくなりますよ。

高齢者にお勧めの玉ねぎレシピは?

高齢者は食べやすいように火を通したレシピがおススメです。

高齢者にお勧めの玉ねぎレシピをいくつか紹介します。

玉ねぎスープ

玉ねぎを薄くスライスし、バターで炒めます。

水とコンソメを加え、煮込みます。

塩・こしょうで味を調えます。

お好みにで最後に生クリームを入れると、マイルドな味になります。

玉ねぎの甘酢漬け

玉ねぎを薄くスライスし、酢・砂糖・塩で味付けします。

冷蔵庫で一晩寝かせると、甘酸っぱい味わいになります。

玉ねぎのオムレツ

玉ねぎを薄くスライスし、卵と混ぜ合わせます。

お好みでハムやチーズ、食物繊維が豊富なキノコなどを入れるのもお勧めです。

フライパンに油を引き、火が通るまで焼きます。

玉ねぎとサーモンのマリネ

玉ねぎを薄くスライスします。

サーモンを食べやすい大きさに切ります。

オリーブオイル、塩、コショウを玉ねぎとサーモンに加えてあえます。

お好みでアボカドを加えたり、マグロカツオなどの魚を変えるのもお勧めです。

抗酸化作用のある魚や、DHAが多く含まれる魚と一緒に食べることでより認知症予防に良い食事に変わります。

玉ねぎ以外にケルセチンを含む食べ物は?

玉ねぎ以外には以下の食べ物の中にケルセチンが多く含まれています。

・リンゴ

・ブロッコリー

・カリフラワー

・キャベツ

・ブドウ

これらの野菜や果物に多く含まれているという報告がされています。

生で食べれるものや火を通せばそのまま食べられるものも多いので是非間食や軽食に取り入れてみましょう。

まとめ

玉ねぎは認知症予防に役立つケルセチンと呼ばれる成分が多く含まれている食べ物です。

血液をサラサラにして若返りをサポートしてくれる成分が認知症予防に役立つでしょう。

生で食べるのが一番摂取出来ますが、ゆでたり、炒めてもケルセチンを摂取することが可能なので、ぜひ料理に取り入れてみましょう。